NISHINARI YOSHIO(西尾美也 + kioku手芸館「たんす」)
©️ 松下千尋
INTRODUCTION
美術家の西尾美也が、西成区山王にあるkioku手芸館「たんす」に集まる地域の女性たちとの共同制作により立ち上げた西成発のファッションブランドです。地域の女性たちによる予想を裏切るアレンジや発想の飛躍、西尾が考えるイメージとの齟齬など、予期せぬズレをコンセプトの一つに、作業着=日常を生きるための服を提案しています。本展では、西成を舞台に撮影されたコレクションのファッション写真の展示に加えて、アトリエの様子を捉えたメイキング映像を上映しています。kioku手芸館「たんす」では、2FのSHOPで実際の服の展示・販売を行っています。
https://nishinariyoshio.com
PROFILE
西尾美也
1982年奈良県生まれ。同県在住。東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士(美術)。文化庁芸術家在外研修員(ケニア共和国ナイロビ)などを経て、現在、奈良県立大学地域創造学部准教授。装いの行為とコミュニケーションの関係性に着目し、市民や学生との協働によるプロジェクトを国内外で展開している。
kioku手芸館「たんす」
大阪市西成区にある元タンス店を活用した創造活動拠点。大阪市が推進する文化事業として西成区を拠点に継続して活動する地域密着型のアートプロジェクト「ブレーカープロジェクト」の一環で2012年に開館。「ものづくり」を軸とした「創造の場」が、新たな公共の場(共有空間)として、地域住民/市民に必要とされ支えられる場をめざし、2018年度より一般社団法人 brk collective(ブレコ)が運営を引き継ぐ。<地域にあるものを活かす><他領域との協働><アートを媒介にする>をコンセプトに、<たんす>に集まる不要になった布や毛糸などを活用し、地域の高齢女性の手仕事によるオリジナルプロダクトやファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」の制作および販売を行っている。
http://tansu.brk-collective.net