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ヨアンナ・ライコフスカ
INTRODUCTION
昆虫の前衛
本作品は全世界を襲ったパンデミックの間に制作された。地球規模の環境汚染の進む中到来した大惨事を人類は生き延びることができるだろうか・・まるで瓶に入れて後世に託された痕跡のように、蜂に宛てた手紙が読み上げられる。ディストピアが想定され、古びたドールハウスの壁には現代美術作品が掛けられている。前衛へのオマージュでもあり、また人類の築いてきた文明の在り方への反省と他の種への共感、そうした作者による強いメッセージが感じられる。
PROFILE
1968年ビドゴシチ(ポーランド)生まれ。ワルシャワ、ロンドン在住。クリティカ・ポリティチュナ編集委員、現代美術市民フォーラムメンバー。エトランジェ・ギャラリー(ロンドン)所属。1993年ヤン・マテイコ美術アカデミー(クラクフ、ポーランド)壁画専攻卒業、1992年ヤギェウォ大学美術史専攻卒業MA取得。1994年から95年にかけて、ニューヨーク州立大学で学ぶ。公共空間に介入する作品で知られ、現実の状況やエネルギーを用いてインスタレーションや一時的行為を実施。植物、建築、ファウンド・オブジェ、水、煙、音など様々な要素を利用。彼女の作品は、英国、ドイツ、ポーランド、フランス、スイス、ブラジル、スウェーデン、米国、ブルガリア、パレスチナ、インド、日本、トルコ、ケニアなどで発表。主な委託公共プロジェクトは、Frieze Sculpture 2019(2019、The Hatchling、UK)、ヨーロッパ文化首都ヴロツワフ(2016、Trafostation、ポーランド)、第7回ベルリンビエンナーレ(2012、ベルリン)など。
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